令和6年度「ていね山映画祭」原案コンペティション結果発表

この度はていね山映画祭原案コンペティションにたくさんのご応募をいただき誠にありがとうございました。

本コンペティションでは、みなさまが日頃から感じられている「グリーンシーズンの手稲区や手稲山を舞台とする物語」をテーマにストーリー案を募集をいたしました。

2024年2月9日(金曜日)~5月27日(月曜日)までの募集期間に計112作品の応募があり、厳正なる審査の結果、グランプリ1作品、特別賞3作品、ていぬ賞9作品の計13作品が入賞となりました。

入賞作品

グランプリ

作品タイトル:「こもれびDAYS」
作者:三浦美佳さん

入賞作品

作品タイトル受賞者
グランプリこもれびDAYS(映画化タイトル:空は澄む)三浦美佳
特別賞願い石(1)マサマサ
特別賞願い石(2)木枯らし凡次郎
特別賞おいしいていね~おいしいっていいね♡~竹田ちな
ていぬ賞明日に向かってジャンプ石田真衣
ていぬ賞シーズンオフの雪女長島伸一郎
ていぬ賞幻想の鳥ミズサワヒロアキ
ていぬ賞元義母がボケちゃいましたきりこかぶ
ていぬ賞2回目の夢高橋英嗣
ていぬ賞いつものところ麻生真実
ていぬ賞キャンパス田中瑛生
ていぬ賞金とか銀とか銅とか志井永子
ていぬ賞隕石田中亮丞

審査員コメント

岩立明彦(手稲区市民部長)

グランプリ「こもれびDAYS(映画化タイトル:空は澄む)」

偶然の出会いから奇妙に意気投合し、ひとりの願いであるベンチづくりを進めていく中に、
3人の少女の思いや悩みが投影され、物語の奥行きを感じました。作品中で繰り返される「80億分1の出会いは奇跡」のフレーズが幸せな気分にしてくれます。

特別賞「おいしい手稲~おいしいっていいね♡~」

どこにでもいそうな大学生4人が、どこにでもある日常から閃きを得て、ピンチもチャンスに替えながら企画を成功に導くストーリーは、成長譚の趣もあって爽快です。イベントコンテンツも平らかな大地が広がる前田にぴったりでした。

芳井勇気(映画監督)

グランプリ「こもれびDAYS(映画化タイトル:空は澄む)」

高校生たちの瑞々しい青春時代を描きつつ、傷ついた心を癒す再生の物語と解釈しました。壮大な冒険がなくても、多感な10代にとっては毎日が葛藤の連続です。そっと寄り添う手稲の街の描写が、木漏れ日のように温かく、かつ美しく表現されています。

特別賞「願い石(2)」

手稲神社に古来より伝わる「願い石」と「叶い石」の伝承。そこに無垢な子供たちが登場すると、完璧なジュブナイル・ストーリーが出来上がります。ファンタジーなつくりも相まって、ワクワクする展開が繰り広げられ、さらには世界に影響を与えていく構成は、セカイ系の要素も感じられました。

濱谷雅弘(まちづくり研究家)

グランプリ「こもれびDAYS(映画化タイトル:空は澄む)」

3人の女子高校生が出会い、共に忌憚ない会話と行動から成長していくストーリーと前田森林公園という樹木が多く、広くてとても美しい光景によって生まれるやさしさに包まれた感情が良く理解できる点を高く評価した。

特別賞「願い石(1)」

手稲区を代表する手稲山、手稲神社、渓仁会病院、道科学大付属高校をロケ地として上手に活用し表現していて、とても印象に残りやすい構成とシナリオになっている点を評価した。グランプリに匹敵する作品であった。